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飛沫・エアロゾルの定義

論文記事などで見かけた飛沫・エアロゾルのさまざまな定義を整理した表と参考にした文献を自分のメモとして残しているページです。そのため、新しい定義を見かける度に追加しています。

名称吸い込み時”
粒子サイズ目安
沈着部位日本の新聞・政府[CDC 1996][CDC 2007]医学系工学・化学系
Balistic Droplets (重力で落ちるため吸い込まれない)弾道軌道で口に飛び込む飛沫飛沫飛沫飛沫 飛沫
Inhalable Aerosols大きさにかかわらず空気中に浮遊(滞留)する粒子人が口から吸い込み口腔内で沈着する飛沫飛沫エアロゾル飛沫 エアロゾル
Thoracic Aerosols< 15μm人が口から吸い込み気管支(upper airways)で沈着する飛沫飛沫エアロゾル飛沫 エアロゾル
Respirable Aerosols< 5μm人が口から吸い込み
細気管支(small airways)や肺胞に到達する
飛沫
or マイクロ飛沫
エアロゾルエアロゾルエアロゾル = 飛沫核
(飛沫核とエアロゾルを分ける人もいる)
エアロゾル
[Milton 2020]による分類大きさでは定義できないためあくまで目安 全ての粒子を「飛沫」と呼ぶ習慣が定着5μmを飛沫とエアロゾルの閾値と定義大きさによる分類には言及されていない・5μm以上を飛沫5μm以下をエアロゾルと定義
・[CDC 1996]
に準拠
・吸い込み側を重視
・基本的には飛沫核=エアロゾル
・飛沫核とエアロゾルを厳密に分ける立場の人もいる
・大きさでは区別できず連続(スペクトラム)である
・大きさにかかわらず空気中に浮遊(滞留)する粒子をエアロゾルと定義
  • [Milton 2020] Milton, Donald K. “A Rosetta Stone for Understanding Infectious Drops and Aerosols.” Journal of the Pediatric Infectious Diseases Society 9.4 (2020): 413-415.
  • [CDC 1996]Garner JS, Hospital Infection Control Practices Advisory Commitee, CDC: Guideline for isolation precautions in hospitals, 1996. Infect Control Hosp Epidemiol 1996;17:53-80, and Am J Infect Control 1996;24:24-52.
  • [CDC 2007] Centers for Disease Control and Prevention. “Guideline for isolation precautions: preventing transmission of infectious agents in healthcare settings.”  (2007). https://www.cdc.gov/infectioncontrol/pdf/guidelines/isolation-guidelines-H.pdf
  • [Tang 2021]

Milton 2020

Milton, Donald K. “A Rosetta Stone for Understanding Infectious Drops and Aerosols.” Journal of the Pediatric Infectious Diseases Society 9.4 (2020): 413-415.

Tang 2021

https://royalsocietypublishing.org/doi/10.1098/rspa.2020.0584

https://www.cosmobio.co.jp/support/qa/qa/cellbiolabs-faq-6.asp#anc03

【03】 ウイルスの力価の単位には、VP/mL、TU/mL、ifu/mL、pfu/mL など様々なものがありますが、これらの違いは何ですか?

ウイルス力価には主に二つのタイプに分けられます。

  1. 物理的な力価は、厳密にどれくらいウイルスが存在するのかを測定し、1mL あたりのウイルス粒子の数で表します(VP/mL)。
  2. 機能的な力価は、感染力価と同義で、どれぐらいのウイルスが実際にターゲット細胞に感染するのかを測定します。機能的な力価は、トランスダクションユニット(TU/mL)、プラーク形成ユニット(pfu/mL)、感染ユニット(ifu/mL)で表され、ウイルスベクターに依存します。機能的な力価は、実際にどれくらいウイルスがターゲット細胞に感染するかですので、正確な測定であると言えます。しかし、機能的な力価は、粒子を測定するよりも時間を必要とします。物理的な力価を測定する場合、機能的な力価は物理的な力価を基に計算します。機能的な力価は、物理的な力価よりも通常 10-100 倍低いものになります。

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/j.1539-6924.2010.01427.x

https://www.cdc.gov/niosh/topics/aerosols/aerosols_overview.html

https://science.sciencemag.org/content/370/6514/303.2.full

https://science.sciencemag.org/content/370/6514/303.2/tab-pdf

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000262.000021495.html

*2 マイクロ飛沫: 咳やくしゃみから出た飛沫のうち、5μm(ミクロン)以上の径のものは、水分を含み重いので1~2m程度しか飛散しませんが、5μm未満のものは空中でしばらくの間漂うと考えられています。空気感染のもととなる飛沫核(1~2μm相当)よりやや大きく5μm未満のものをマイクロ飛沫といい、これが2mを超えた距離にまで広がる可能性が指摘されています。

https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20210227-00223644/

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0048969721005933#bb0155

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